今回のフィットのハイブリッドシステムに開発陣は自信を示す。同研究所の国包輝誠主任研究員は「エンジンは、動力を伝達する歯車と歯車の伝達効率が高く、電気モーターが余分作動をしないことなどが特徴となり、燃費性能を従来比で35%高められた」と解説する。
別の技術開発担当者は、ライバルであるトヨタのハイブリッドシステムについて、「発電モーターと駆動モーターが歯車でつながっていて、シーソーのように、一方の回転が上がれば別の一方が下がるなど、発電、充電、駆動をうまくやっている」と評価した上で、「駆動だけをしたい場合でも、効率のロスが必ず発生する。このため伝達効率はフィットの方が優れている」と説明。
「室内空間を狭くして、形を変えるなどすれば、燃費40キロは達成できたが、バランスを考えた」と明かした。
ただ、ここに至るまでの道のりは決して平坦(へいたん)ではなかった。
97年12月発売のプリウスは、世界初の量産HVとして産声を上げ、従来車に比べ燃費を一気に2倍に向上させるなど、ホンダの技術陣を驚かせた。