しかし、自力に勝るトヨタは、同年5月、205万円で3代目プリウスを発売。同時に、本来なら型落ちとなり販売を中止する2代目プリウスを約40万円以上も引き下げ、インサイトと同一価格で販売するという荒業を仕掛けた。これによって、ホンダの先進イメージは完全に薄れ、HV市場はトヨタの独壇場となった。
しかもトヨタは当時、ユーザー向けのカタログには、車名こそ伏せたものの、容赦ない漫画の比較広告を掲載。それぞれトヨタのHVを筋肉質の自転車レーサー2人に、ホンダのHVを眼鏡をかけた頼りない中年男性と幼い子供に見立てて自転車で競う姿を対比させ、ホンダを挑発した。
今回、ホンダが新たなハイブリッドシステムを開発したことで、「トヨタとホンダの技術力の差はほとんどなくなった」との声は多い。
トヨタも現時点での最高燃費を誇る11年発売の「アクア」(35.4キロ)を改良し、燃費トップの座を奪回する可能性が高いものの、大差をつけるのは難しいとみられている。ホンダとトヨタは今後、最高燃費40キロを目指すことになり、技術開発競争は一段と白熱しそうだ。(飯田耕司)