ＮＩＳＡ、パイの争奪戦　ネット証券各社、個人投資家囲い込み (1/4ページ)

　来年１月の少額投資非課税制度（ＮＩＳＡ）導入へ向け、インターネット証券各社が手数料の無料化・引き下げや金融商品の品ぞろえ拡充などの取り組みを相次いで始めた。ＮＩＳＡでは大手証券やネット証券、全国の銀行にすでに１００万件を大きく上回る申し込みがあるとみられる。個人投資家の裾野を広げてきたネット証券各社は負けられない戦いだけに、口座獲得競争が過熱しそうだ。

　「さまざまな情報をご自身でよく分析し、（購入を）検討していただきたいと思います」

　今月１７日、東京・銀座のレストランで、マネックス証券が約５０人の個人投資家を招待して外国株の投資信託の商品説明会を開いた。費用を同社が負担するレストランでの商品説明会開催は５年ぶり。同社の広木隆チーフ・ストラテジストの商品説明に熱心に耳を傾けていた投資家の男性（５６）は「こういった場所で改めて説明を受けると、投資熱が高まります」と話した。

「少しでも多くの投資家に自社に関心を持っていただきたい」