海外からも集客
絶好調のななつ星だが、JR九州の業績に与えるプラス効果は微々たるもの。ただ、唐池社長は、何かと話題になることで「宣伝効果は計り知れない。九州全体の観光を底上げして、日本を世界に発信したい」と意気込む。ゆくゆくは海外からの旅行客も呼び込む方針で、昨年12月に仏カンヌで開かれた旅行業の商談会では、アジアや欧州の旅行社からの問い合わせが相次いだという。
JR九州の取り組みを参考に、JRグループ各社にも追随の動きが広がりつつある。中高年のアクティブシニア層へ「ゆったりとした豪華な国内旅行」を提案することが表向きの共通テーマだ。その裏では各管内の不採算ローカル路線を最大限活用することで収益アップを図るほか、観光需要を掘り起こすことで各地域の活性化をもたらす“一石三鳥”の効果につなげたい思惑も働いている。