「イオン流」認めたくないダイエー社員 “プライド”vs“上から目線” (3/4ページ)

2013.8.3 12:00

大阪市内のイオン(右)、神奈川県内のダイエー

大阪市内のイオン(右)、神奈川県内のダイエー【拡大】

 ただ、取得価格は1株270円と市場価格(7月24日終値359円)を下回るため、過半数の株式を取得できない可能性もあるが、イオンは取締役の過半数をダイエーに派遣済みのため連結子会社になる。

 もともと、イオンは郊外に総合スーパー(GMS)や大型ショッピングセンター(SC)を出店し業績を伸ばしてきた。だが、人口の都市回帰が進んだことから、現在の中期経営計画(平成23~25年)の柱の一つとして「大都市シフト」を掲げた。

 すでに、生鮮食品を販売する小型店舗「まいばすけっと」を首都圏で展開。今年1月には、首都圏を中心に小型スーパーを手がける英テスコの日本法人、4月にはJ.フロントリテイリング傘下の食品スーパー、ピーコックストアを次々と買収した。

 最後の総仕上げとして、目を付けたのがダイエーの子会社化だった。ダイエーは関東や関西の都市部に店舗を集中させており、その販売網が魅力となった。

ダイエー店舗に並ぶトップバリュ商品は競合しない商品に限られていた

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