交換レンズのような形状をしたQXシリーズは、スマホに装着して、スマホの画面を液晶モニターとして利用する。従来の常識を覆し、デジカメのライバルに成長したスマホを「カメラ化」してしまう製品だ。
10月25日の発売予定で、上位機種の「QX100」の直販サイト価格は5万4980円。他社からは「デジカメが売れなくなってしまう」「スマホとの連携には手間がかかり、デジカメのほうが利便性がいい」などとQXシリーズに否定的な声も漏れる。
スマホの影響はソニーも例外ではなく、2013年度のデジカメの販売台数見通しを8月に従来予想より100万台少ない1250万台に下方修正した。ただ、ソニーはデジカメとスマホの両方を手掛ける強みを生かしたい考えで、担当者は「QXはスマホと共存する。デジカメを持っていないスマホ利用者もできるだけ多く取り込みたい」と、新戦略に自信をみせる。