AngelList(エンジェルリスト)は、こうした裕福な個人投資家と、財源を求めるスタートアップ企業を結び付けるサイトだ。以前は、スタートアップは無料でリストに掲載され、リストに掲載された企業にアクセスしたい個人投資家も適格投資家としての証明を得るために少額の手数料を支払うのみだった。個人の出会いを生み出すデーティングサイトと同じような仕組みを提供するサービスというわけだ。
しかし、エンジェルリストは8月「シンジケート」という新サービスを発表し、その仕組みが大幅に変わった。シンジケートは、エンジェル投資家が直接企業に投資するだけではなく、伝統的にVCが用いてきたのと同じような手法で、複数の個人がシンジケートを組んで投資することを可能にした。
例えば、エンジェル投資家として著名なエヴァン・ウィリアムズが私の始めたスタートアップに投資しようと考えたとすると、彼は個人的にそのうちの25%を引き受け、残りをシンジケートに割り当てることができる。エヴァンと共同投資家の拠出した資金はファンドにプールされ、エヴァンは、シンジケーターとして20%程度の成功報酬を投資利益から受け取ることができる。
お分かりの通り、これはまさにVCが採用してきたモデルと同じだ。これまでVCに資金運用を預けてきた富裕層は、実績のあるエヴァン・ウィリアムズのようなエンジェル投資家を直接後押しすることができるようになる。彼らエンジェル投資家は、実際にスタートアップを創業する起業家たちと親しいことが多いのも特徴だ。