先行車と無線通信しながら追従走行できる仕組みも整えた。先行車の加速、減速の情報を瞬時に把握し、車間距離の調整やブレーキ操作を行う。無線通信機器については、前後を走る車が他社メーカーでも追従走行ができるように各社と協議し、搭載可能車種を広げていく。無駄なブレーキ操作を減らすことで渋滞緩和につなげていく。
このほか、時速40キロ以下の走行時に、車道へ飛び出してきた歩行者との衝突を回避する自動ブレーキを幅広い車種に搭載する。価格は10万円未満に抑える見通し。また、自動でブレーキをかけた場合に、ハンドルをいったん歩行者の反対側に切っても、車がセンターラインを飛び出さないように元に戻す新たな機能も開発中で、高級車から載せていく計画だ。
トヨタの吉田守孝常務役員は「高齢者の事故が課題となっており、運転支援などを通じて死傷者を減らしたい」と狙いを話している。