LIXILグループの連結業績【拡大】
一方、財務面への負担を懸念する声もある。日本格付研究所(東京都中央区)は9月27日、「(リクシルの)財務構成は近年の積極的なM&Aで以前よりも悪化しており、(グローエ買収が)さらに財務に負荷をかけることは否定できない」と指摘し、リクシルの格付けにネガティブな要素になるとの認識を示した。
リクシルの自己資本比率は10年3月末に約50%あったが、ペルマスティリーザ買収などの案件が重なり借入金が増えたこともあり、12年3月末には35.7%まで低下し、直近の13年6月末では38.1%だ。
それでも自己資本比率はまだ高い水準にあるといえるが、市場には相次ぐ大型買収への不安があるのも事実。9月24日にグローエの買収情報が伝わると、リクシルの株価が下落する場面があった。
今後のリクシルの課題について、野村証券の福島大輔アナリストは「買収後にしっかりとマネジメントして、相乗効果を出すなどし、(買収先の)売上高や利益の成長を図ることができるかどうかだ」と指摘。藤森社長も、グローエ買収の発表会見で「海外での大型M&Aはこの辺で一休みして、内部成長を考えていきたい」と話した。