LIXILグループの連結業績【拡大】
リクシルは09年にアメリカンスタンダードのアジア太平洋部門を176億円で買収したが、その後、同部門の売上高や利益は伸び悩んでいる。リクシルは同部門を「LIXILアジア」として再編し、コスト削減などで巻き返しを図っている。その後に買収を決めた北米のアメリカンスタンダードや欧州のグローエも含めた成長をどう実現できるか、「藤森社長の手腕が期待される」(福島氏)といえそうだ。
内需縮小に危機感
少子高齢化などを背景に、国内住宅市場は中長期的に縮小が避けられない。リクシルの予測によると、12年度に89万戸だった新設住宅着工数は、消費税増税による駆け込み需要が押し上げる形で13年度は瞬間的に93万戸に達するが、その効果がなくなる14年度に84万戸、15年度に82万戸に落ち込む。
藤森社長が「日本市場はこれから大きな成長が見込めない。収益を高めていこうとすれば、やはり海外に出ていかざるをえない」と語るように、同社が海外事業の強化を急ぐ背景には国内市場が縮小することへの危機感がある。
同社の中長期経営ビジョンでは、18年3月期をめどに、連結売上高を3兆円(13年3月期実績は1兆4363億円)まで引き上げ、このうち海外売上高は1兆円(13年3月期は約2000億円)を目指す方針だ。青写真通りに行けば、海外売上高比率は約14%から3割超まで高まる。今後は買収後の成長策をどう具現化できるかも問われる。(森田晶宏)