昨年9月、日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に抗議し、中国全土に吹き荒れた反日デモ。暴徒化した一部の中国人による日系スーパー、百貨店での破壊・略奪行為とともに、放火され、全焼した山東省青島市のトヨタ自動車の販売店の無残な映像は日本人に衝撃を与えた。
放火されても「中国は重要拠点」
あれから約1年。青島市から約500キロ離れた天津市で今年8月、トヨタが現地自動車メーカーと合弁設立した研究開発会社「一汽トヨタ技術開発」の新拠点着工の式典が行われた。
「今後の中国での事業展開にとって重要な拠点。中国のお客さまのニーズに合った、もっといいクルマづくりを実現する」
中国本部長の大西弘致(ひろぢ)はこう明言した。2年後には設計棟や実験棟が完成、ここが中国向け車両本体の開発拠点となる。