日本製紙と日本コカ・コーラ 森と水の保全活動協働協定 (1/3ページ)

2013.10.28 06:00

日本製紙の社有林と日本コカ・コーラの工場の分布図。両社の関わりのある地域の森林と水系保全に向けた活動を展開していく

日本製紙の社有林と日本コカ・コーラの工場の分布図。両社の関わりのある地域の森林と水系保全に向けた活動を展開していく【拡大】

 「トップ級」の技術・経験相互活用

 日本製紙と日本コカ・コーラは今月、森林資源と水資源の保全・保護に関して2021年3月末までの協働活動協定を締結した。製紙事業をはじめエネルギーや化学素材などの分野で森林資源を活用する日本製紙と、飲料製造で多くの水を使う日本コカ・コーラがそれぞれ、これまで培った環境技術や保全活動の経験などを生かしながら、森林と水資源の保全に向けた活動を展開していく。

 子会社化が契機

 協定締結のきっかけは09年。日本製紙グループ本社が四国コカ・コーラボトリングを完全子会社化したことに始まる。工場の操業改善ノウハウや管理部門の共有化を進める中、「環境分野でも協力できないか」という何気ない思いつきからだった。

 両社に共通するのが、製造過程で“水”という自然資源を大量に使用すること。日本製紙は森林保全を、日本コカ・コーラは水資源保全に向けた活動を展開しており、「経験や知識を相互に生かしていけば、より効率的に森林と水資源の保全を進めることができる」(日本製紙の芳賀義雄社長)と判断した。両社が持つ環境技術などは「国内民間企業ではトップクラス」(日本コカ・コーラのティム・ブレット社長)と自負するからだ。

特に目を見張るのが「容器内挿し木」という独自技術を…

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