日本製紙の社有林と日本コカ・コーラの工場の分布図。両社の関わりのある地域の森林と水系保全に向けた活動を展開していく【拡大】
群馬で第1弾
一方、日本コカ・コーラの環境技術は水に特化。製造過程で使用した水と同じ量の水を自然に還元し“実質的な水資源使用量ゼロ”を実現するプロジェクト「ウォーター・ニュートラリティー」を進めている。洗浄水など使用済みの水を特殊なフィルターに通して真水に戻し、90%以上を再利用。残り10%はポンプの冷却水などに使う。
さらに最新の設備が整う北海道工場では薬剤殺菌に代わり電子ビームの照射による殺菌方法を採用、ボトルの洗浄に使う水を半減。また全国27カ所の各工場では水源を特定、水量や水質を分析した上で水源の自然環境に合わせた水資源保護活動を進める徹底ぶりだ。
協働活動の第1弾として、日本コカ・コーラの主力工場の水源地と日本製紙の社有林がある群馬県片品村で11月から、森林と水資源保全のためのプロジェクトを始める。同村で行う次世代環境教育活動の開催や、同村の絶滅危惧種であるシラネアオイの再生と保護を支援する。今後は、日本製紙の社有林と日本コカ・コーラの工場とが重なる地域で実施する。「両社と各地域が一体となった環境活動の推進で、水資源と森林保全の質を上げる」(日本製紙の藤沢治雄執行役員)狙いだ。(西村利也)