首都圏での電力小売りが、ただちに関電の危機を救う切り札にはならないが、苦境の中で現状に甘んじるわけにはいかなかった。電気事業連合会会長として10月25日に記者会見した関電の八木誠社長は「顧客ニーズに応える選択肢の一つ」と説明した。
えげつなさ
一方、万全の態勢で首都圏攻略を狙うのが、中部電だ。同社は10月1日付で新電力のダイヤモンドパワー(東京)を買収。さらに、三菱商事、日本製紙と組んで静岡県に出力10万キロワット級の石炭火力発電所を建設し、28年5月の稼働を目指す。発電した電力は、ダイヤモンドパワーが首都圏で販売する。
東京都が10月、都立施設の電力調達先を東電からダイヤモンドパワーに切り替えるなど、首都圏での顧客争奪戦は表面化し始めた。