それだけに今回の衝突事故は「もしも運転手の操作ミスが原因だったとしても自動ブレーキ機能に対するイメージは間違いなく低下する」と前出の関係者は指摘する。
トヨタ、三菱は自動ブレーキでリコール
自動ブレーキ機能については、テレビCMなどで一躍脚光を浴びるようになったが、実は不具合も少なくない。6月には、トヨタ自動車と三菱自動車が相次ぎ自動ブレーキについてリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
高級セダン「クラウン」など約2万台をリコールしたトヨタによると、前方車両との距離や速度は車のレーダーから発せられる電波によって検出されるが、電波の乱反射で前方ではなく、並走する車両について誤って認識し、ブレーキ機能が作動してしまう恐れがあるという。つまり、自動ブレーキ機能が作動せず衝突したマツダ車のケースとは反対に、隣の車にも反応し、誤作動で止まってしまうというのだ。