原発停止に伴う節電要請や電気料金値上げへの“配慮”からオール電化の大々的なPRがしづらくなったのだ。
しかし、5%のオール電化割引は継続中。ガス機器の多くはスイッチのオンオフなどに電気が使われており、定額の基本料金(東京ガスの都内標準家庭で約1110円)がかかる。
このため、ガス併用と比べた場合のオール電化の経済的優位性は「電気料金の値上げ以降もそれほど変化していない」(林副部長)ようだ。
オール電化が見直される理由は他にもある。
東日本大震災で最も被害の大きかった東北電力のエリアでは、オール電化住宅が今年4~10月期に12年度末約1万8000戸(6.4%)増加し、全国9電力の中でトップの伸び率だった。
ガスと顧客争奪戦
電気は、災害時に最も早く復旧するインフラとされる。土木学会によると東日本大震災では震災発生から約1週間の復旧率が電気は90%だったのに対し、都市ガスは10%にも達しなかった。