トヨタが上海モーターショーで発表した次世代HV(飯田耕司撮影)【拡大】
一方、中国以外の海外市場を見渡せば、世界で最も環境規制が厳しい米カリフォルニア州は、自動車大手に対し環境対応車の販売を義務づけるなど、「日本勢にとっては優位な市場」(自動車大手幹部)。マレーシアでも政府が「環境先進技術車のハブを目指す」という方針を掲げており、HVの組立工場をつくれば、一定の関税が免除される恩恵をホンダは受けている。
新興国では現在、「HVは、燃費性能よりもステータスの象徴で売れている」(ホンダ)のが実情だが、EVなどと違い、充電インフラなどが不要なHVは「ガソリン消費量が半分になる現実的な省エネ車」(トヨタの内山田竹志会長)といえる。ただ、日本のコア技術であるハイブリッド技術の流出も懸念されるため、今後は技術優位性をどこまで保てるかが課題となりそうだ。
≪トヨタ自動車≫
HV「プリウス」を中国で2005年から、タイで10年から現地生産。中国では15年をめどに現地企業とHVを共同開発
≪ホンダ≫
HV「フィット」を昨年からタイ、マレーシアで現地生産。中国では16年をめどにHVを現地生産