アジアの生命保険市場【拡大】
日本生命保険は世界トップの金融機関と提携して強者連合を築き提携先傘下企業への出資や合弁を推進。11年には印財閥と提携し、傘下の生保に出資。銀行窓口主体の現地販売に営業職員による日本式販売手法を採り入れるなど「人材交流などでノウハウを共有」(筒井義信社長)し、収益力を底上げする。
株主を意識
海外投資に最も積極的なのは第一生命だ。13年に300億円強でインドネシア中堅生保に4割出資したが、15年度までの投資枠がまだ2700億円弱あり、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に大型投資が続きそうだ。背景には10年に相互会社から株式会社に転換。株主還元への意識を強めたことがある。
大手他社の海外生保への投資がマイナー出資で利益の組み入れが薄いのに対し、第一生命はベトナムや豪州の生保に100%出資しており、海外収益の9割を豪州でたたき出した。「連結による利益貢献が如実に出た」(渡辺社長)とみており、今後も経営権を握る投資戦略で海外収益を拡大する。