【底流】日本勢、技術優位も時間勝負の総力戦 イラク巡る国際競争 (1/5ページ)

2014.1.19 07:00

 民間企業のイラク向けインフラ受注活動が活発化している。米軍撤収による戦争終結宣言が出されて2年。治安は好転していないが、世界第5位の原油埋蔵量と年率8~9%の経済成長を背景に、復興インフラ需要をめぐって世界企業が火花を散らす。競争が激化する中で、日本勢は過去に築いた技術優位の信頼を取り戻せるか。残された時間は少ない。

 巨額の円借款が呼び水

 昨年12月16日。都内で開催された日本・アラブ経済フォーラムのセミナーの席上、イラクのシャハリスタニ副首相は「ガス需給計画に基づく産業復興や、人材育成などに協力してほしい」と投資を呼びかけた。

 日本国内でイラク政府首脳と面談できるチャンスに、三菱商事の小林健社長や東洋エンジニアリング(TEC)の永田雄志会長、千代田化工建設の渋谷省吾社長らをはじめ三井物産、豊田通商、日立製作所、日揮グループ幹部らが相次いで会談に臨んだ。大手商社の幹部は4月末に予定される総選挙を視野に「この数カ月が商談の勝負どころ」と気を引き締める。

早くも水面下では日本企業同士のつばぜり合い

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