2012年11月には当時のオッテリーニCEOが事実上引責の形で辞意を表明。後継者が決まらぬままトップ交代を発表するのは創業以来初めてで、経営の混乱はピークに達した。
昨年5月にCEOに就任したクルザニッチ氏は製造畑が長く、半導体開発で培った技術力を生かして多角化する戦略に打って出る。
独自ブランドのタブレットやウエアラブル端末の開発に加え、昨年11月には半導体の受託生産に本格参入すると表明。台湾積体電路製造や韓国サムスン電子など強力なライバルがひしめくが、クルザニッチ氏は「インテルの技術を示せれば顧客は集まる」と強気だ。
返す刀でリストラにも踏み込む。オバマ米大統領も視察したアリゾナ州の半導体新工場について市場の低迷から稼働延期を今月決断。