大阪とは異なり、活況な伊勢丹新宿本店(東京都新宿区)。ファッションブランドごとの縦割りの展示ではなく、ジャケットやパンツなどを品目別に並べてることで、商品を比較しやすくしている。洋服に関心の高い女性をターゲットにした百貨店としては、斬新な売り場だ。
東京の手法は大阪でも取り入れられ、「伊勢丹らしさ」を打ち出したが、一方で、旧三越大阪店が上客としていた60~70歳の富裕層向けの呉服や絵画などの美術品も手厚く展開。「両方の強みを結集」(杉江取締役)する戦略が、逆にミスマッチを浮き立たせた。三越伊勢丹HDがJR西の意見を踏まえてまとめた再建策の柱は、売場面積を6割減らし、自らがテナントになること。再生をはかるために、百貨店の看板を降ろす苦肉の選択さえ迫らている。