「ものづくりで世界を変える!」とリバネスのコンテストに参加したベンチャー起業家予備群の面々=東京都港区のJT本社【拡大】
この日はそれぞれの参加チームが3分間のピッチ、つまり自らのビジネスについてのプレゼンを行った。プレゼンは日本人が苦手な分野だ。立て板に水、とあることないこと売り込みまくるのが当たり前とされる海外に比べ、日本人のプレゼンはどうもおもしろくないことが多い。口下手な職人気質が強い「ものづくり」は特に…。
そんな先入観はあっという間に打ち砕かれた。とにかく、おもしろいのだ。
「実はぼく、18歳でして…しかも浪人生でして…」。さらりと漏れた発表者の一言に会場がわく。「おまえ、こんなことしてて大丈夫か!」
といって、壇上の発表者に動じる様子はない。「世界を変えたいんです」。入試シーズンの最中にあって、18歳は平然としている。
発表者のメーンは大学生だが、大企業、それも業績好調の超一流企業を辞めてきた参加者もいる。家業が町工場という「ものづくり保守本流」もいれば、ウェブ系のエンジニアからの転身組もいる。主なテーマを列挙してみよう。
・パーソナルな世界を宇宙と結びつける
・言語を使わずに気持ちを結びつける
・持続可能な宇宙ビジネスを構築する
・子供が飽きないおもちゃを作る
・全く新しい発電の仕組みを作る
などなど。