「ものづくりで世界を変える!」とリバネスのコンテストに参加したベンチャー起業家予備群の面々=東京都港区のJT本社【拡大】
これだけではなんのことかまったくわからないが、個別のアイデアの流出を防ぐため、あえて具体的なビジネスプランの中身はここには記さないことにした。
実はこの「テックプラングランプリ」、リバネスの周到な準備が下地にある。ものづくりがわが国の強みといっても、ベンチャー的な手法でものづくりに取り組む場合はどうしても設備や資金の問題に直面する。パソコンさえあれば始められるIT系のベンチャーと違って、ものづくりベンチャーは具体的な製品を作る必要があるからだ。
難問解決へリバネスが目をつけたのが「町工場」だ。地盤沈下が叫ばれて久しい日本の町工場は、実は世界に冠たる技術と設備の宝庫。それを、若者たちのアイデアと結びつければうまくいくはずだ…。そんな読みの下、リバネスのスタッフは昨年一年間かけて、約3500軒に及ぶ墨田区の町工場群を足を棒にして訪ねて回った。
この日は町工場代表として、昨年話題を呼んだ深海探査艇「江戸っ子1号」プロジェクトにも関わった浜野製作所の藤林豊典取締役副社長もあいさつ。「ガレージ・スミダでみなさんのアイデアをお待ちしています」と呼びかけた。