小米や華為技術(ファーウェイ、広東省)など、急成長する中国のスマホメーカーは近年、高機能機種の品ぞろえ強化のため、シャープやソニーなどの日本製部品調達を増やしている。
亀山第2工場はテレビ向けの大型パネル工場だったが、12年に「経営再建の要」となるIGZOの生産ラインを導入。生産の歩留まりを上げてコストダウンを図り、中国メーカーへの打診を進めてきた。
シャープはほかに中国・ZTE(中興通訊)向けにもIGZOを生産しているが、小米の大量受注が加わったことで、今年度の亀山第2工場の中小型パネルの生産比率は40%に達する見込みだ。
シャープの13年4~12月期連結決算は、前年度の人員削減などリストラ効果に加え、アップルの新型iPhone(アイフォーン)向けの液晶が堅調。業績予想の上方修正も検討している。