そこでアミノ酸や核酸が農作物の生育を促すメカニズムの解明に着手、使いやすい肥料として高付加価値化する取り組みを約10年前にスタートした。
アミノ酸はタンパク質を、核酸は遺伝子を構成する。言い換えれば、どちらも「生命現象の中核を担う物質」(海老沢氏)だ。農作物への好影響は「以前から経験則として知られていた」が、より効果的な商品として送り出すためには、さまざまな農作物で実験を重ねてデータや使用法のノウハウを蓄積する必要があった。このため佐賀県内の工場を拠点に九州各地の農家に協力を依頼。07年からは北海道大学との共同研究にも乗り出した。
アミノ酸肥料を葉面散布する実験では、温度管理のトラブルで弱っていたイチゴの樹勢回復やトマトの収量増加を検証。栄養素を葉から直接吸収させることで植物がタンパク質を合成する際のエネルギー消費を低く抑え、病害への抵抗力も高まる効果を確かめた。