「チャイナリスク」が懸念される中国で、堅実に業績を伸ばしている企業がある。空調大手のダイキン工業と、農業機械大手のクボタだ。共通するのは、各地域に合った商品作りで「現地化」を徹底しているのに加え、どんな反日の逆風が吹き荒れようとも「中国人は高機能な日本製品を求めている」という事実から目を離さないことだ。中国事情に詳しい専門家はいう。「投資額が世界最大だから、リスクも世界最大。ここで負ければ世界で負ける」。チャイナリスクに打ち勝った秘訣(ひけつ)とは-。
中国市場について、ダイキンの役員らは「省をまたげばお国柄も異なる」と口をそろえる。だからこそ、中国を4エリアに分類。沿岸部には省エネ性能を備えた高級品を、寒さ厳しい北部では暖房機能を強化、温暖な南部は冷房機能を充実。発展途上の内陸部では低価格商品を-と、各地で地域特性に併せた商品展開を行っている。
同社が中国に本格進出したのは1995年。2008年には現地メーカーの珠海格力電器(格力)と業務提携し、強みのインバーター技術を供与した。代わりに格力の強いコスト競争力を得て、中国市場でインバーター技術を広めることに“ウィンウィン”の関係で成功した。