日本百貨店協会が19日に発表した1月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2.9%増となり、3カ月連続のプラスとなった。消費税率引き上げ前の駆け込み需要に加え、厳しい寒さで冬物衣料品が好調だった。
商品別では高級時計などを含む美術・宝飾・貴金属が同22.6%増、住宅市場の活況を受けた家具が同11.4%増と2カ月連続で2ケタの伸びとなった。東京や大阪など10都市は同4.2%増と6カ月連続のプラスでそれ以外の地方も同0.4%増で2カ月ぶりのプラスだった。
2月は関東甲信越を中心に週末が2週間続けて大雪だったことで、主要店の売上高が前年同期比3%程度落ち込んでいる。ただ、月後半には高額品を中心とした駆け込み需要が予想されており、「月間では前年実績を確保できる」(井出陽一郎専務理事)と期待する。
外国人の売上高(免税手続きベース)は中国の春節休暇の前倒しの影響もあり、前年同月比2倍超の約44億2400万円で1月として過去最高だった。