燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ないといったメリットなどから、世界的な需要増が見込めるメタノールをめぐり、海運各社や商社が関連事業に乗り出している。商船三井は輸送船の新造船10隻を投入し、豊田通商はメタノールを燃料に使う電池事業に参画。メタノールは自動車や医薬、エネルギーなど幅広い業界で重要な基礎原料として使われ、特定の産業の景況に大きく左右されないこともあり、各社は安定的な収益の柱としたい考えだ。
商船三井は、カナダやトリニダード・トバゴなどにある3社と、メタノール専用輸送船10隻の長期貸船契約を結んだ。新造の輸送船は2015~16年にかけて完成し、商船三井の投資総額は約370億円規模となる。
メタノール専用船は世界で50~60隻あり、16隻を保有する商船三井は最大級の輸送力を持ち、燃費性能に優れた新造船を投入して老朽船と入れ替え、競争力を高める。商船三井は「新造船は長期契約を前提としたものが中心となり、安定収益の積み増しにつながる」とする。