収穫までの期間は45日間で、1日当たり3500株の出荷が可能だ。さらに、福島県立医科大の協力を得て、カリウムの摂取制限を受けている人工透析や腎臓病の患者への臨床試験も実施される。
富士通にとって、同工場は半導体事業の主力拠点で、1967年の工場開設以来、地元の雇用を創出し、市の活性化に大きく貢献してきた。
だが、リーマン・ショックで同工場の一部閉鎖と雇用調整を余儀なくされた。10年に1700~1800人だった従業員は、800人まで減った。11年3月の震災ではサプライチェーンの寸断により、同工場が約1カ月間、稼働停止する被害も受けた。
地元との関係が希薄になりつつある中、「震災を契機に、これまでと違うつながりを作らないといけないと思った」(同工場の佐藤彰彦総務部長)。そこで、閉鎖された工場設備を活用した新たなビジネスに取り組むことになった。