こうした中、メガソーラー発電所のなかでも比較的小規模な2メガワット以下であれば、昇圧設備や接続用の鉄塔などを事業者の負担で用意する必要がない。少ないコストでメガソーラー事業が展開できるため、小規模のメガソーラー発電所の建設が相次ぐとみられる。
VCは創業初期のベンチャー企業に出資して株式を取得し、株式公開時に売却して利益を得るビジネスモデルを展開している。しかし08年のリーマン・ショック後の株価下落に加え、デフレ経済の長期化で保有する株式が評価損となり上場企業数が激減した。
さらに商社など事業会社がファンド(基金)を立ち上げて、ベンチャー企業へ投資する手法も一般化したことで、VCを取り巻く事業環境が厳しさを増している。
JAICは「コンスタントに利幅が得られるビジネスモデルの確立が不可欠」(企画グループ)として、資産の保有により安定的な収入を継続的に得られる「インカムゲイン志向型投資」を新たな収益の柱に据える。高知でのメガソーラー事業動向をみながら、新規プロジェクトの稼働に向けた案件の発掘に力を入れる方針だ。(松村信仁)