日本ではなぜ、世界のように高さ500メートルを超えるようなスーパー超高層ビルの建設が進まないのか。日本列島は「世界の地震の約2割を占める地震大国」(住宅メーカー)という側面もあるが、大阪市がこれまで御堂筋沿いで行ってきたように、都市景観保全を目的に全国の各自治体が実施する「高さ規制」という政策もあるためだ。
航空法でも、旅客機の安全運航を最優先する狙いで、空港周辺に一定の高さの建物などの設置はできない。また、土地に対しどの位の建物を建てられるかを示す「容積率」も、ビルの高さを制約する一定の条件になる。
ただ、安倍晋三政権は3月中に地域選定を進める国家戦略特区で、建物の容積率の緩和をメニューのひとつとして盛り込む方針。東京などの大都市圏で規制が緩和され、超高層ビルが建てられる環境が整う可能性も出ている。
(西川博明)