高嶋哲夫さんが以前使っていたNECのワープロ「文豪ミニ」【拡大】
たしかに、大学、研究所時代には自分でプログラムを書き、データを入力し計算をやっていた。ただし時代の変化、特に科学技術の進歩は日進月歩だ。
「僕はスマホはもちろん、パソコンの設定もできません。正確に言うとやったことがありません」と言うと、人は怪訝(けげん)な顔をする。
今や、僕にとってパソコンやスマートフォンはブラックボックスだ。しかし、これらデジタル機器がなくては仕事も生活もたちゆかない。まさに身体の一部になっている。
「中身は知らなくても、使うことはできます」
この言葉は真実だ。さあ、魔法のような話を始めよう。
【プロフィル】高嶋哲夫
たかしま・てつお 昭和24年、岡山県出身。慶応義塾大工学部修士課程修了。日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)の研究員を経てカリフォルニア大に留学。『メルトダウン』で小説現代推理新人賞。『イントゥルーダー』でサントリーミステリー大賞読者賞。