ビッグローブを売却したNECの遠藤信博社長(右)と、ニフティ売却を検討する富士通の山本正已社長(左)。メーカー系プロバイダーは大きな転換期を迎えた(コラージュ)【拡大】
そのキーマンが、昨年12月にソニー本社に復帰し、今年4月にソニーの最高財務責任者(CFO)に就任したソネット前社長の吉田憲一郎氏だ。
吉田氏がソネット社長だった昨年1月に、ソニーはソネットを完全子会社化した。その後、ソニーはソネットが保有していたソーシャルゲーム大手ディー・エヌ・エー(DeNA)や医療情報会社エムスリーの株式を売却。両社の株式売却で、600億円近い売却益を得たとみられる。
人気ブランド「バイオ」を擁するソニーのパソコン事業売却も吉田氏が手がけた。売却先はビッグローブと同じJIPだ。それだけに業界内では「次の売り物はソネット」との声が高まっている。
ただ、親会社の意向やしがらみに振り回されるよりも、売却先の支援を得て、新規事業や経営再編を進めたほうが企業価値が高まるとの見方もある。JIPに売却されたビッグローブも3~5年後の上場、独立を目指す。同社の古関義幸社長は、こう打ち明けた。
「これでスピードを生かした経営ができる」(黄金崎元)