原発1基が再稼働すれば、年間1000億~1450億円のコスト削減効果があるが、広瀬社長は「状況はさらに厳しくなっている。再稼働の時期が後ろにずれれば、負担がたまっていく」とため息をついた。
その一方で、東電は14年度に燃料調達や火力発電所の建て替えなどで組むパートナー企業を探し、共同事業体を設立する計画も掲げる。将来的には、燃料費の7割を占める液化天然ガス(LNG)の年間調達量を現在の約2000万トンから倍増させ、年間6500億円のコスト削減を目指す。
先月21日には、600万キロワット分の火力電源を調達するための入札説明会を開き、電力他社、ガス、石油、鉄鋼、商社など78社が出席。中国電力、東京ガス、JFEホールディングスの3社は首都圏で火力発電所を共同建設する検討に入っており、6月から募集を開始する入札に応札する見通しだ。
しかし、「東電と提携すれば規制当局に情報が筒抜けになる」(エネルギー業界関係者)との懸念も強く、交渉が難航する可能性も否定できない。