だがこの看板、設置から15年以上が経過し、老朽化が問題に。しかし、大量使用しているネオン管も時代の変遷により「入手困難になった」(グリコの担当者)こともあって、大幅に改修して6代目にバトンを渡すことが決まった。ある意味、「時代の波に飲み込まれた」格好だ。
6代目はエコな発光ダイオード(LED)照明に切り替える予定。省エネにも貢献しつつ、ネオン管よりも多くの色の組み合わせが可能なため、実は「さらに鮮やかな演出にできる」のだという。
登場から80年、大阪の“顔役”の軌跡
グリコの電光看板が道頓堀に姿を現したのは、戦前の昭和10年。高さ33メートルを誇るネオン塔で、ランナーとグリコの文字を6色に変化させた。「当時としては型破りのネオンで、一躍大阪・ミナミの名物となった」(担当者)という。
ただ戦時中の18年には、戦況が悪化したことから鉄材供出のため撤去。戦後の30年に2代目が再建された。高さ約22メートルのネオン塔の下部には特設ステージがあり、大きなワニの人形がピアノを弾いたり、人形劇が演じられるなどする演出もあった。