デモの起点になったとされる「ベトナム・シンガポール工業団地」の工場。デモ隊に放火されたとみられ、周囲には焼け焦げた臭いが立ちこめていた=16日、ベトナム南部・ビンズオン省(三塚聖平撮影)【拡大】
デモ隊を目撃した日系企業の日本人駐在員は「日本で目にするデモとはまったく異なり、まるで暴走族のようだった」と振り返り、「長年ベトナムで仕事をしているが、身の危険を感じたのは初めてだ」と話した。
デモ参加者は「フェイスブック」や「LINE(ライン)」などソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)も活用して連絡を取り合ったとみられる。政府がデモ隊の排除に乗り出した14日には一時、フェイスブックがつながりにくくなったといい、日系企業のベトナム人従業員は「デモ収束に向け政府が規制を掛けた」と推測する。
現地では中国系企業が狙われた理由として「領土問題に加え、日頃の不満がたまっていた」(日系企業関係者)と指摘される。
近年、中国系工場の一部でベトナム人従業員が長時間残業を強いられるなど、劣悪な労働環境が反発を招いているという。