「ブラック企業と呼ばせない」 ワタミ正念場…労働環境改善など急ぐ (2/5ページ)

2014.6.8 18:08

 「長時間労働の慢性化」「勤務時間の不適正管理」

 ワタミの労働環境をめぐっては、昨年設置した外部有識者委員会の調査報告書にも、その過酷さを厳しく指弾する言葉が並んだ。

 これを受け同社は3月、運営する居酒屋の約1割に上る60店舗を今年度中に閉鎖する苦渋の決断に踏み切った。4月以降20店舗余りを閉じ、社員の別店舗への再配置を進めている。

 従来は1店舗平均1.86人と少なかった社員数は今年度末に同2.2人まで増え、一人当たりの負担が軽くなるという。店長ポストが減ることで、社員のモチベーション低下という副作用も懸念されるが、桑原豊社長は「今年度の重点目標は、まず第一に労働環境の改善だ」と決意を語る。

 雇用環境が好転する中、人材確保の上で、働く側から「選ばれる」取り組みも重要性を増してきた。

 今春のワタミの新卒入社人数は120人と、当初予定のわずか半数止まり。景気回復に伴って4月の有効求人倍率は1.08倍まで改善し、外食や小売り各社で広く人手不足が生じていることは事実だが、同社の採用難には低下した企業イメージも影響したようだ。

「居酒屋『和民』の募集では5人くらいしか集まらない」

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