米国習慣「チップ廃止」の波紋 高級レストランなぜ踏み切った? (1/7ページ)

2014.5.19 09:26

チップ不要を知らせる案内を店頭に掲示したニューヨークで人気の居酒屋「Riki(リキ)」。ネット上でも話題となっている

チップ不要を知らせる案内を店頭に掲示したニューヨークで人気の居酒屋「Riki(リキ)」。ネット上でも話題となっている【拡大】

 さて、今週は久々となる「食」のお話です。

 米国に旅行に行かれた方ならご存じだとは思いますが、米国のレストランで食事をすると、食事代の他にチップを取られます。大体食事代の10%~20%が相場ですが、計算するのがめんどくさいので「こんな制度やめて、最初から食事代に含めておけばいいのに」と思ったみなさんも少なくないと思います(記者もそうです)。

 そんなみなさんに朗報です。いま、米国ではこのチップという制度を廃止するレストランが増えつつあるというのです。

 5月6日付フランス通信(AFP)や5月8日付英紙デーリー・メール(電子版)などが報じていますが、ロサンゼルスやニューヨークでチップ制度を廃止した有名レストランが続々登場し、その試みを評価する声が高まっているのです。

 そもそも、チップの制度が登場したのは18世紀の欧州で、何かのサービスのお礼として「これでお酒でも飲んでください」との意味合いを込めて渡した小銭が起源と言われています。当時は金額も特に決まっておらず、上流階級の間で習慣化していたようで、それが米国などにも広がっていったようです。

チップも彼らの給与とみなされているため、賃金がもともと低く設定されている

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