チップ不要を知らせる案内を店頭に掲示したニューヨークで人気の居酒屋「Riki(リキ)」。ネット上でも話題となっている【拡大】
しかし“チップ大国”で知られる現在の米国では、チップは重要な意味を持ちます。なぜなら、レストランのウエイターやウエートレス、ホテルのポーターなど、チップをもらう接客業に従事する人々は、チップも彼らの給与とみなされているため、賃金がもともと低く設定されているのです。
米国が定める連邦最低賃金は時給7ドル25セント(約740円)ですが、レストランのウエイターやウエートレスなどでは、合法的に時給2ドル13セント(約217円)という低賃金労働を強いられている人々も。世界的に見ても物価が最も高い都市の1つ、ニューヨークでも彼らの時給は5ドル(約510円)からとなっています。
平たくいえば、彼らはお店側から最低賃金すら保障してもらえず「足りない分はチップで稼げ」と言われているわけです。
そんななか、まず話題となったのが、昨年9月3日付米紙ニューヨーク・タイムズや9月6日付米ABCニュース(電子版)が報じていますが、ニューヨーク・マンハッタンの寿司店「Sushi Yasuda(スシ ヤスダ)」やニューヨーク・ブルックリンの「Atera(アテラ)」や「Chef’s Table at Brooklyn Fare(シェフズ・テーブル・アット・ブルックリン・フェア)」、サンフランシスコの「Coi(コイ)」、カリフォルニア州バークレーの「Chez Panisse(シェ・パニッシュ)」、シカゴの「Next(ネクスト)」と「Alinea(アリニア)」といった名だたる有名店の数々がチップを廃止したのです。