技能五輪で金メダル
再び認知を高めるには、さらに技術力を磨くしかない。それも「やるなら世界一」と、03年に約1億3000万円を投じて静岡県熱海市に研修所を設置。2年に1回開催される技能労働者の祭典「技能五輪国際大会」での金メダル獲得を目標に掲げた。07年に静岡県沼津市で開催された第39回大会の「造園」部門で、見事に金メダルを獲得。小杉造園の名は世界に知られるようになった。アジアで唯一、伝統あるヨーロッパ造園建設業協会への加盟も認められた。
今では世界から研修生を迎え入れる。研修生は、熱海の研修所で2週間缶詰めになって日本庭園の基礎を学び、実習作業で庭造りに励む。「日本人にならないと日本庭園は造れない。だから2週間はご飯を食べ、畳に座り、温泉に入る」(小杉氏)。すでに130人が研修を終え母国に帰り、日本庭園を造った職人も出た。
電通が4月に18カ国・地域 で実施した「ジャパンブランド調査2014」によると、興味・関心のある日本の物事で、「和食」などに続き、「日本庭園」は4位。小杉氏は、技術を持つ他の企業にも「もっと海外に目を向けるべきだ」と強調。今後も庭園文化の一層の認知向上に挑む。(松岡健夫)