“焼酎市場の救世主”か 販売2ケタ増…赤芋焼酎にメーカー期待 (3/3ページ)

2014.6.22 07:06

甘い香りで幅広い客層から人気を集めている赤芋焼酎=大阪市浪速区のライフなんば店(大塚聡彦撮影)

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 やや高めでも大人気

 こうした人気を受け、スーパーなど小売店も赤芋焼酎の品ぞろえを強化する動きが出ている。

 首都や近畿圏でスーパー「ライフ」を展開するライフコーポレーションは、24年11月にさつま無双(鹿児島市七ツ島)の「さつま無双紫ラベル」など赤芋焼酎2銘柄を約10店で販売。その後、消費者の人気の高まりを受け5種類に増やしたうえ、人気銘柄については取扱店を約120店に拡大させた。

 ライフでは、本格焼酎の売り上げ(24年11月~25年10月)が全国で0・2%減、近畿地区でも0・9%増と、前年同月比ではほぼ横ばい。ところが赤芋焼酎は全国で17%増、近畿地区では43・6%増と大きく伸びている。販売価格は一般の本格焼酎と比べて数百円高く、購入単価の押し上げに一役買っているようだ。

 香りが魅力の赤芋焼酎は「ロックや水割りがさわやかな香りを引き立てる」といい、強いお酒の売り上げが伸び悩みがちな夏場も需要を取り込んでいる。「1対2の割合でソーダで割るのもおすすめ」(宝酒造)といい、メーカーは市場牽引(けんいん)役としての赤芋焼酎に大きな期待を寄せている。(田村慶子)

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