交流戦優勝を決め声援に応える原辰徳監督(中央)ら巨人ナイン=東京ドーム(撮影・大西正純)【拡大】
改めて、プロ野球の「経済学」が論議されている。列島に球団の数を増やすことはできるのか、球団経営は親会社からの補填(ほてん)なくして自立できるのか…。
千葉に本拠を置くロッテと、福岡のダイエーを合併して、1リーグにする構想は実は、10年前ではなく、その前年に水面下で開始されていた。
オリックスの本拠地のネーミングライツ(命名権)を購入したソフトバンクの孫正義代表が、この年にオリックスに招待されて試合を観戦したのが、のちに2リーグを維持することになるきっかけだった。観戦直後にプロ野球の球団買収の意向を示した。
買収できる球団はどこか。情報を収集する過程で1リーグ構想につきあたった。球界の情勢に詳しい2人の友人から情報がもたらされた。