実は、原電側は同日の会合で新たな分析結果などをまとめた資料を準備していたが、採用されなかった。また、「規制委側の有識者の評価とは百八十度逆の意見」(原電)を持つ有識者2人を議論に参加させることも求めたが、これも拒否された。
会合で、原子力規制庁の部長が「前回会合で、資料は会合1週間前に手配いただくようお願いしていた」と、原電がその期限を守らなかったためと説明。2人の有識者についても「事業者が発表したいことをPRする場ではない」と断じた。
原電がこれに反論しようとすると、規制委の島崎邦彦委員長代理は「他の場でやっていただきたい。ここは技術的な検討をする場」と封じたのだ。
原電は要請書で、「1週間前との指示はなかった」と指摘。さらに、要請書の別紙として、会合3日前の規制庁担当者と原電担当者の電話による打ち合わせメモまで公開。もちろん、個人名は黒く塗りつぶされ、規制庁(N)、原電(J)とイニシャルにされていたが、Nから「(会合前日の)金曜日の午後5時に資料を間に合わせる努力をしていただきたい」と求められた生々しいやりとりも暴露し、自社の正当性を訴えた。個人名が書かれた社内文書まで公開するのは異例のことだ。