日産としては、現在ある共同開発の軽2車種をさらに増やし、一部を日産が引き受ければ、国内生産台数を増やせるとの考えがある。現在、生産する水島製作所の軽の約3台に2台が日産車。軽の販売台数は日産が三菱自を大幅に上回る。このため「国内生産台数の低迷に悩んでいるのに、三菱自の稼働率を支えている場合ではない」(日産関係者)との意見が社内でくすぶる。
妥協点探る動きも
ただ、三菱自は、水島製作所の生産台数が車種の拡大とともに落ち込むことを懸念。「デイズの中身はほとんどうちの技術」(三菱自社員)との思いも強い。ある幹部は、「NMKVで企画開発して、日産もうちも売る車は水島で作る。その枠に入らない車があれば、生産については文句をいう立場にない」と牽制(けんせい)する。