MVNOのサービスを利用し低価格移動体無線を実現 (2/7ページ)

2014.7.30 13:00

 同社では2011年より、利用客がスマートフォンやPCから走行中のタクシー車両を検索できるクラウドサービス「もびりあ」を提供していますが、あるタクシー会社との商談過程において、新たな無線システム開発の相談依頼を受けます。総務省では、2016年5月までにタクシー無線をデジタル化するという方針を定めていますが、従来のアナログ無線をデジタル化するには多額の設備投資が必要で、中小規模のタクシー会社では、移行が進んでいないのが現状。そのタクシー会社も「安価に導入・運用できるデジタル無線はないものか」と悩んでいたのです。

 ビズニックの代表取締役社長である岩本恭和氏は、「もともと『もびりあ』はスマートフォンを車両側の通信端末として利用するシステムであり、携帯電話網とスマートフォンを使えば、無線システムが構築できるのではないか」と開発に着手しました。

 まず携帯電話網としては、NTTドコモを選択。岩本氏は「全国におけるカバーエリアの広さと、バックボーンの大きさによる企業としての安心感」をその理由に挙げます。しかし、LTEに対応した通常のスマートフォンの契約形態では、月々の通信料金が高額になり、無線の運用コストがタクシー会社の経営を圧迫してしまいます。そこで岩本氏が行き着いたのが、同じ時期に注目を集め始めていた、MVNO各社が提供するSIMカード乗せ換えによる低料金データ通信サービスでした。

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