燃料電池車「700万円はまだ高い」 トヨタ開発責任者・田中義和氏に聞く(2) (2/5ページ)

2014.8.11 07:01

「トヨタFCV」と開発責任者の田中義和氏=愛知県豊田市

「トヨタFCV」と開発責任者の田中義和氏=愛知県豊田市【拡大】

  • トヨタ自動車のエンブレム
  • トヨタの燃料電池自動車(FCV)開発責任者、田中義和氏=愛知県豊田市
  • 大きなサイドグリルが印象的な、トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市
  • 「トヨタFCV」のリアコンビネーションランプ=愛知県豊田市
  • JX日鉱日石エネルギーの「東京・杉並水素ステーション」=東京都杉並区
  • 東京・杉並水素ステーション=東京都杉並区

東京五輪がトリガーになる

 --水素ステーションの設置について一番重要なのは、コストや数よりも場所の選択だと田中氏は指摘する。

 「ステーションにおいて一番難しいのは、良い場所にどこまで設置できるかということなんです。EVのステーションはすでに何千カ所もあるのに、なかなか普及しないじゃないかという意見もありますが、FCVはチャージ時間が約3分と短い。航続距離もEVより長く走れます。そうすると、実はステーションは何千カ所、何百カ所も必要かというと、決してそうではない。より良い立地にあれば、ひとつのステーションでも何百台もクルマは運用できます。ちなみに東京23区と横浜を半径10キロの円で埋めていくと、40個くらいで全てのエリアをカバーできる。良い場所に設置できれば、15分圏内にステーションが必ずあるという状況を作れるのです」

 「東京だったら、東京五輪がトリガーになると思います。オリンピックは1964年の新幹線のときのようにインフラを大きく変える影響を持ちます。水素のバスやクルマを走らせれば環境改善において大きな意義がありますし、東京は日本一のエネルギー消費地なので、そこで水素というエネルギーを使うきっかけができれば、水素に対する理解も深まり、いろんな形でエネルギーが大きく変わるチャンスになります。不安はありますが、我々が頑張って仕掛けることでより良いサイクルが回ればいいと思っています」

ガソリン車がなくなるわけではない

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