◆まだひとつには絞れない
--エコカー同士の棲み分けはどうするのか。今後、どれかひとつに絞っていくこともあるのだろうか。
「いろんな地域特性を踏まえながらやっていけるのではないかと思います。それは『適時・適地・適車』ということです。要は地域ごとの経済発展などを踏まえたタイミング、地域ごとに変わるエネルギー事情、コンパクト車や大型車などその場所に合ったクルマの種類などを考えたバリエーションが大事です。大きな車で走るにはEVは不利。同じルートを走るバスなどの大きなクルマは、FCVなら対応できますが、急激には増えないので今からゆっくり準備します。ガソリンをあまり使わない所はハイブリッドのバリエーションを増やす。電気を使えるのならばPHV。新しいステーションを作る技術なども見極めながら、増やしていかなければなりません。まだまだひとつには絞れない状況です。将来に対する準備を込みで、バランス良くやっていこうと思います」
◆700万円という価格はまだまだ高い
--FCVの量産モデルは田中氏の指揮の下、ほぼ出来上がった。FCVが目指す次のステップは何なのか。
「700万円という価格はまだまだ一般の方には高いでしょうし、政府補助を頂きながらの話なので、そこをもっと下げる努力をしなくてはいけません。また、今回セダンを作った理由は、クルマの楽しさやFCVの良さを出せると思い、皆さんに選んで頂けるクルマをチョイスしたつもりです。引き続きFCVの開発をやらせてもらえるのなら、お客様のフィードバックを伺いながらモデルチェンジ版を作りたいと思います」