燃料電池車「700万円はまだ高い」 トヨタ開発責任者・田中義和氏に聞く(2) (5/5ページ)

2014.8.11 07:01

「トヨタFCV」と開発責任者の田中義和氏=愛知県豊田市

「トヨタFCV」と開発責任者の田中義和氏=愛知県豊田市【拡大】

  • トヨタ自動車のエンブレム
  • トヨタの燃料電池自動車(FCV)開発責任者、田中義和氏=愛知県豊田市
  • 大きなサイドグリルが印象的な、トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市
  • 「トヨタFCV」のリアコンビネーションランプ=愛知県豊田市
  • JX日鉱日石エネルギーの「東京・杉並水素ステーション」=東京都杉並区
  • 東京・杉並水素ステーション=東京都杉並区

 「また、違ったタイプはどうなのか。スペシャリティもいいですが、とりあえず今のFCVは数が出て行くことが大事です。インフラとの相乗効果を図るためにも、まずは多くの方に選んで頂けるクルマの優先順位を上げることが重要。もし次にミニバンが選ばれるのならば準備しないといけないですし、当面はもっと手の届く価格のセダンなのか、ハッチバックなのか…。クルマの魅力を出すいろんなポテンシャルはだいぶ分かってきました。それは世の中のお声をお聞きしながら決めたいと思います」

燃料電池技術は「レクサス」にも対応可能

 --FCVの技術をレクサスに応用することも可能なのでは。

 「そうですね。静粛性があって、モーターの加速感や走りもスムーズなので、十分レクサスにも対応可能な技術だと思っています。現に今はレクサスの50%以上がハイブリッドなので、そういう意味で十分展開可能だと思います」

 --田中氏が個人的に作りたいFCVはあるのだろうか。

 「自分がクルマ好きなので、やはり乗って楽しいクルマがいいです。やっぱりスポーツカーは憧れます。ただ、自分がやりたいエゴの部分と、FCVが持つべきミッションを考えると、やっぱり皆さんに一番選んでもらえるクルマの開発を優先すべきだと思います。個人的にはスポーツカーなどスペシャリティは憧れますが、2台目、3台目を出すならより多くの方に選んでもらうクルマが大事です」

=(3)燃料電池車は「先駆けてやるから意義がある」へ続く

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