原田氏は「それが新しい技術を身につけるための唯一の情報収集方法だった」と指摘する。その中で、品質管理や生産技術などを磨いた。
「ジェットエンジンを作れなければ、日本は三等国だ」。経団連会長なども務めた元石川島重工社長の土光敏夫氏は、他社が手を引く中、こう言ってジェットエンジンの開発・製造の旗を振ったという。
現在、航空機用ジェットエンジンの市場は、GEなど欧米大手に占有されている。戦後、日本のジェットエンジン開発が止まっている間も、知識や技術を蓄積し続けてきたからだ。
ただ、IHIは、米ボーイングの「B777X」に搭載予定の世界最大級の推力を持つGEの最新鋭エンジン「GE9X」の開発などにも参画。「日本企業がいなくなれば開発はストップする」といわれるほど、存在感を放っている。