東社長が米国の金融史をひもときながら経営を語るのは珍しくない。社内の会議や打ち合わせでも、米銀の経営データや、過去の経営判断と背景事情、さらには経営陣の変遷まで語ってみせることもあるという。
スーパー・リージョナル・バンク構想は、米国の「広域地方銀行連合」がモデルとされる。米国ではかつて、州ごとに銀行の事業展開が制限されていたが、規制が緩和されるとM&Aで大型化した“勝ち組”銀行が相次ぎ登場した。
人口減少で縮小が避けられない国内市場で、地域金融機関は収益力低下が懸念される。有力地銀首脳は「(M&Aは)当然、選択肢の一つだ」と話す。
そうした中、数々のM&Aに彩られた米国の経験に、国内の銀行経営者が注目するのも無理はない。東社長も、米国のスーパー・リージョナル・バンクをめぐる動きにヒントを探っているのかもしれない。